り  る  れ  

 

     

 

相馬地方の方言集 「か(2)」  72語  「(1か〜」「(2)かつ〜かん」の2ページに分かれています。

語句

品詞

意味

用例

備考

かつける/かずける

動詞(下一段

(言い逃れをするために)かこつける。

「部活さかつけて、勉強しねぇでわがんね。」
訳:「部活にかこつけて、勉強しないのはいけないよ。」

「つ」は弱く発音する。

かっしゃもち

名詞(食物)

柏餅。

 

発音は「かっしゃもぢ」

かったてる/かんます

動詞(かったてる:下一段/かんます:五段

かき混ぜる。

「かったでで飲め。」/「かんまして飲め。」
訳:「かき混ぜて飲みなさい。」

「かったてる」の発音は「かったでる」。

かっちめる

動詞(下一段

かき集める。

 

 

かっつぁぐ/かっちぎる/かっちゃぐ

動詞(五段

引っかく。

「かっつぁいだら、血ぃ出ちまった。」
訳:「引っかいたら、血が出てしまった。」

 

かっつぁれきかない

名詞

  1. 自分のことが自分でできない。
  2. 自分の体が利かない。

「まったぐわぁでかっつぁれきがねくせに口ばっかり達者でこのワラシ!」
訳:「まったくこの子は自分のことも自分できないのに口ばかり達者で困ってしまう。」

発音は「かっつぁれきがね」。

がっつぇする

動詞(サ変

小探しをする。

「引き出しん中、がっつぇさっちぇぐちゃぐちゃだ。」
訳:「引き出しの中を小探しされてぐちゃぐちゃになってしまった。」

 

かっつぇわしい

形容詞

忙しない。

 

 

かっぱ

名詞

(細い木や竹などを)刈り取った後の切り株。

 

 

かっぱさす

動詞(五段

(細い木や竹などを)刈り取った後の切り株に足の裏をさしてしまうこと。

「かっぱささねよぅに気をつげろよ」
訳:「足の裏を切り株で刺さないように気をつけなさいよ。」

 

かっぺる

動詞(五段

(側溝や水溜りなどに)はまること。滑って(又はつまづいて)落ちること。

 

同意語:「つっぺる

かっぽでねぇ

形容詞

何がなんだかわからない様子。はっきりしないこと。

「おめぇの言ってっこどはかっぽでねぇ。」
訳:「君の言ってることはさっぱりわからない。」

 

かどい

形容詞

  1. 神経質、角のある性格で人になつかない。
  2. すばしっこい、利口な性格
  1. 「かどい猫だ」訳:「なつかない猫だ」
  2. 「かどい魚だ」訳:「すばしっこい魚だ」

主に動物に対して使用。反意語:「なごい

かどっこ/かどっぽ

名詞+接尾語

角。

 

 

かなちょろ

名詞(爬虫類)

カナヘビ。

 

 

〜がな

名詞

数量の限定。かさ。〜分。〜相当分。

「ガソリン千円がなくいよ。」
訳:「ガソリンを千円分ください。」

安土桃山〜江戸時代頃に使われた連語「がの」から。

かぶつく

動詞(五段

噛み付く。

「頭来たがらあんにゃの手さかぶついでくっちゃ。」
訳:「頭に来たから兄貴の手に噛み付いてやった。」

発音は「かぶつぐ」。

かまねぇ

名詞

差し支えない。

「かまねぇ、気にすんな。」
訳:「大丈夫、気にしないで。」

 

動詞+打消しの助動詞

相手にしない。構わない。

「ほんなのさかまねぇでおげ。」
訳:「そんな物に構うんじゃない。」

 

かまや

名詞

台所。

 

 

かみさまとんぼ

名詞(昆虫)

アオイトトンボ。

 

 

かめばち

名詞(昆虫)

スズメバチ。

 

発音は「かめばぢ」。

がめる

動詞(下一段

盗む、かすめとる。

 

元々は共通語。

かよこ

名詞(食物)

小さいウナギ。

 

 

からごる

動詞(五段

(裁縫など)かがる。

「縫い目ほづれだがらからごっとげ。」
訳:「縫い目がほつれたからかがっておいて。」

 

からすまいたけ

名詞(食物)

カラスタケ。

 

キノコの名前。

からっつね

名詞

むき出しのすね。空脛。

 

 

からまり

接尾語

〜がらみ。〜内外。〜前後。

「今出だら9時からまりには着ぐべ。」訳:「今出発すれば9時前後には着くでしょう。」
「あの人、50からまりだ。」訳:「あの人は50歳くらいだよ。」

数詞の末尾につく場合が多い。

かわながれ

名詞

捨て子、親に似ていない子。

 

 

〜かん

助数詞

〜重。重なったものをかぞえるのに用いる。

「1枚かんと2枚かんのトイレットペーパー、どっちがいい?」
訳:「シングルとダブルのトイレットペーパー、どっちがいい?」

「こご縫うとぎは1本かんで、こっちは2本かんで縫え。」
訳:「ここを縫う時は1本どりで、こっちは2本どりで縫いなさい。」

 

がんが

名詞

農村から町、市街地を指していう小児語。

 

 

かんかち

名詞

やけど。

 

 

かんかね

名詞

カギ。

 

「かんぬき」からきている?

がんがんまる

名詞

三重丸。

 

 

がんけ

名詞

くぼみ。特に、川の護岸や崖にある穴や隙間。

 

「岩(がん)」の「穴(けつ)」からきている?

がんけづり(がんけ釣り)

名詞

うなぎの穴釣り。

 

 

かんに

動詞+打消しの助動詞

食べることが出来ない。

 

 

がんばこ

名詞

棺おけ。

 

 

かんぶり

名詞

頭。

「かんぶり振る。」
訳:「頭を振る。」

「冠(かんむり)」から。

かんまがる

強調の接頭語+動詞(五段

「かがむ」を強調した言葉。

「かんまがって下見でみろ。」
訳:「もっとかがんで下を見てみなさい。」

 

かんまぜぼう

名詞

かき混ぜる為の棒。マドラー、湯かき棒など。

 

 

がんまる

名詞

二重丸。◎のこと。

 

 

 

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